ネットカフェ難民に思うこと

最近テレビの報道番組等で特集されることの多い若者のホームレス。携帯電話で日雇いアルバイトで生活するワンコールワーカーなどが、毎晩ネットカフェで一夜を明かす生活をしているというものだ。今日は秋葉原で暮らすアサリ屋という若者を紹介していた。

派遣法の改正が行なわれ、規制緩和が行なわれたことによって様々な職種に派遣と言う形態の就労者が増えることとなった。しかし派遣と言う職種は臨時的な雇用であるその性質のため、いくら頑張って勤めたとしても正社員で雇ってもらえるわけではない。それどころか、気に入られなかったりするだけで雇用契約を切り捨てられ、それと同時にそれまで与えられていた住居まで追い出されるという現実が待っている。それゆえ言いたいことが社内で言えなかったり、遠慮しながら業務をこなさなければならない。

私も3月末まで日本製粉と言う企業で派遣で雇用されていた。私の場合、自ら派遣と言う就労形態を選択したわけではなく、担当上司から「数年間だけ便宜上派遣として登録して欲しい」と言われてのことだった。が、それにも関わらず日本製粉で正社員として雇用されることはなかった。

私は性格的に陰でコソコソと愚痴を言うのがあまり好きではないため、時として直接的に上司に対して反論をする立場を取った。それは反抗と言うつもりではなく、あくまでも反論というつもりだった。

しかし日本製粉という会社では、反抗どころか反論も許されないという社風のためか、私は会社ぐるみで追い出されるという組織的な嫌がらせを受けることとなってしまった。

会社はいい気なもんだ。会社として長年にわたり派遣法に違反し続け、私を正社員化する機会が何度もあったにもかかわらず、無視し続けて私を会社から追い出した。正当に反論をしつづけたら、さすがに日本製粉も自分の立場がまずいと思ったようで、金銭和解による解雇を提案してくるという有様だった。

日本製粉という会社は何百万円もの金銭を私に支払ってまで、私を会社から追い出した。

日本製粉に何も後ろめたいことがないのであれば、会社が言うように、3月末での契約更新打ち切りで追い出してしまえばよかったはず。それが出来ずに何百万円もの金銭を支払い、私に和解を持ちかけてきたという事実は、日本製粉が自らまずい立場にあったことを認めたということだ。

派遣と言う就労形態は、こういうことだ。いくら正しい主張をしていたとしても、会社に気に入られなければ、雇用を打ち切られる可能性が非常に高い働き方だということ。

私の場合、自分の主張に正当性が高かったため、たまたま会社から多額の和解金をもらうことが出来たが、運が良かっただけ。ネットカフェ難民とは紙一重なのだと、つくづく思う。

派遣と言う形態では、弁護士に頼み込んで自分の主張に正当性が認められたとしても、会社から嫌われ、組織的に追い出される嫌がらせには太刀打ちできないということだ。
派遣なんて就労形態は必要ないと思う。あくまでも直接雇用のパートやバイトで臨時雇用を調整すれば良いのではないか。
わざわざ間に派遣会社を通すから、雇用に対する責任感が希薄で、気に入らなくなれば代替が利く使い捨ての人材なんて考えになっちゃうのだと思う。

日本製粉のグループ会社に派遣業務を行なうニップンビジネスサポート株式会社という企業が存在する。が、この会社は単に派遣職員の登録を書面上通すだけで、派遣業務を行なっているわけではない。その証拠に、今回の私のように日本製粉の研究所から追い出されると、派遣会社からも同時に追い出されてしまう。本来の派遣業者なら、他の同等の派遣先を探さなければならないはずであり、派遣事業者としての義務であるはずだ。しかし日本製粉内に別の派遣先を探すことすらせず、派遣会社からも同時に解雇してしまうのだ。派遣会社などではない。単なる中間搾取業者に他ならない。よくこんな実態で派遣事業者としての認可が取れたものだと不思議に思う。

ま、そのうち摘発されることでしょうけど・・。

この記事へのコメント

うさぎ
2007年05月25日 20:33
派遣社員って中間搾取されるだけでなくだまされちゃうんですね。私的にはいやですね。がんばってください。
古鳥羽護
2007年06月04日 01:43
どうやらテレビ朝日が独自に報道した「アサリ屋」については「演出」の疑いが濃厚なようですが、インタビューを受けた本人が実際にホームレスや「難民」なのだとしたら、その背景にある事情を単に「人付き合いが苦手で仕事が続かなかったから」とナレーターに言わせる事で「報道」としてしまう事は、あまりにも安直だと思います。テレビ朝日が以前に「漫画喫茶で寝泊りする若者」を報道したときには、「自らの意思で」等と、自己責任論的に論じていましたから、「オタクホームレス」や「アサリ屋」を、「人付き合いが苦手で」と説明する事も、「自己責任論」という事になると思います。 確かに言論の自由はありますが、「演出」を交えた映像と「ナレーターによる説明」でそれを論じる事は、言論のルールに違反していると言えます。
詳しくは、次のURLをご覧下さい。
http://www.geocities.jp/kotoba_mamoru/finger_pointing.html
2007年06月04日 11:35
うさぎさん、コメントありがとうございました。

古鳥羽護さん、指定先のサイトを拝見しました。情報ありがとうございます。アサリ屋は日本テレビに対抗するテレビ朝日の演出の疑いが強いようですね。あるあるの納豆の捏造事件といいマスコミのモラルも問われる時代になってきたということでしょうか。