上司の「不都合な真実」~嘘つく上司

このエピソードも、私が先月まで勤めていた会社でのこと。神奈川労連と日本製粉との間で団体交渉を行なった席上でのことだから、これはすべて公然化されている内容。しかも話しを持ち出してきたのは会社側である。

私をこの3月で雇い止めにする理由のひとつとして挙げてきたのが、なぜか上司のついた「嘘」だった。

設備の改善工事を実施するにあたり、先方の顧客から期限を決められていた。これには我々の過去の経緯がたくさんあるのだけれど、とにかく顧客側からいつまでに改善工事を完了させて欲しいと強く要望されていたのだ。

こちらはその要望に沿う形で期限内に工事を実施することになり、あの上司が現場に赴いた(何せ本社から私を一切現場に行かせるな、と指示が出ているということですからね。従来なら、私がもうこの現場に5年も携わっているのだから私が担当するのが近道の対応だし、顧客もそれを強く望んでいたにも関わらず、である。これも単なるやっかみと言うか個人的な「行かせたくない」という思いによるものに違いない)。

さて、実際に工事を実施し上司は研究所に戻ってきて私たちとのミーティングに出席したのだが、その席上で上司は私たちにこう報告した。

「改善工事を実施してきましたが、未完成部分を6箇所残してありますので、次回工事のときに完成させようと思います。」

さて、ここからがポイントである。

ここまでで整理すると、顧客から完成期限を強く要望され実施した工事が期限内に終わらなかったということである。

当然のことながら私は次のように質問した。

「先方から期限内に完了させて欲しいとの要望でしたが、期限内に完了しなかった旨は了解してもらっているのですか。」

すると上司はこう答えた。「先方の専務と工場長に口頭で了解してもらっています。」これが真実なら話しはこれで問題なく終了と言うことになるのだが、そうはいかない

ミーティングのあとで顧客である専務と工場長から私宛に直接電話連絡が入った。用件は別件だったが、そのあとで工事の件について質問があった。

「工事は問題なく終わりました、ってことだったけれど、本当にちゃんと終わったの?」

ん?専務と工場長に工事が完了していないことを了承してもらっているはずでは??
変だぞ。奴はまた嘘をついているではないか。

さらに驚いたことに上司の報告は全然顧客に信用されていない。しかも6箇所の未完成部分を残し戻ってきたという私たちへの報告とは逆の、「問題なく工事は完了した」という嘘を顧客にしてきたのだ。

バレなければ嘘をついてしまえ!日本製粉にはそういう体質が深く染み込んでいるのだ。

「先方は設備の点では素人だ。嘘をついたってバレっこない。」・・・あの上司の考えそうなことだ。いつもそうやって顧客をバカにしたような態度をとる。しかも上司に限ったことではなく、あの会社の50歳台管理職連中にはそういう態度の奴らが非常に多い(もちろんきちんとした管理職もちゃんといる)。

私は正直にミーティングで聞いたとおり、工事は未完成だと聞いていることを先方に伝えることになる。もともと上司は信用されていなかったのに、これでまた信用がガタ落ちなのは言うまでもない。上司ひとりだけの信用を失うということなら、それはそれで良いだろう。しかし企業として信用を失うことになりかねない実態だ。

私は即座に研究所の所長に詳細な報告をした。しかし対応は意外で、何とも煮え切らない、YesでもNoでもないという管理責任者としては最低の対応だった。「俺はこの工事の件についてはノータッチだから」という。つまり責任者は別の者だというのである。おいおい、そんな悠長な態度を取っていて良いのかい??あなたの部下が顧客に対して嘘の報告をしたんだよ?

顧客に対してすぐにバレる嘘の報告をすることは問題ではないのか?日本製粉として、そんなことで良いのか?研究所所長としてそんな腰の引けた、「面倒なことに巻き込まないでくれ」状態の対応で所長としての仕事は務まるのか?どうなってるのだ?あの会社は??

ならば、と思い、今度はその責任者だという管理職者に連絡をしたが、今度は完全無視の対応を取られたのである。


さて、ここまでの経緯がなぜ私の雇い止めの理由になるのか、さっぱり理解できない方がほとんどだろう。会社の言い分としては、「工事完了の件の是非をめぐり、上司が嘘の報告をしたという過激な言動を私がしたから」なのだという。会社はもう私を会社から追い出すことだけに一生懸命だ。

いやいや待てよ。上司が嘘の報告をしたというのは紛れもない事実。

顧客に対し「完了していない工事を完了した」と報告し、
私たちには「工事が完了していないことを顧客に了承してもらっている」と嘘をついた。

二重の嘘だ。

ひとつ嘘をつけば、辻褄があわなくなって次々と嘘で塗り固めていくことになることを証明したような事例だ。

しかしあの会社は上司が業務で顧客に重大な嘘をついたことなんかより、嘘を嘘だと報告した私がうっとおしくて仕方ないのだ。

もう一度言う。バレなければ嘘をついてしまえ!日本製粉にはそういう体質が深く染み込んでいる。

そして、それもこれも業務を自分にだけ都合の良いよう報告書を残さずに進めていく会社の体質が問題なのである。顧客に対しても私たちに対しても報告書と言う形で業務内容を残していれば問題は起こらなかったと言って良い。

そして都合の良いように事実を捻じ曲げ、私を雇い止めにするための事由にすることも出来なかったはず。


常日頃から、あの上司のように嘘をついていると、咄嗟の場面で嘘は出てしまうし、その嘘を正当化するためにまた次の嘘をつかなくてはならない。そうやってだんだん何が本当の事実なのか自分でも分からなくなって混乱し、仕舞いには嘘を嘘だと言った奴が憎いという本末転倒なことになってしまう。

一流大学を出て一流企業に就いたって、嘘を平気でつき(しかも今回の嘘は幼児でもつかないような幼稚な嘘だ)、企業の信用を失うような業務態度を取るような奴が管理職だなんて、私にはいまだに信じられない。

この記事へのコメント

通りすがりですが
2007年04月14日 14:12
通りすがりに読ましてもらいました。大変っすね
自分も会社の人間関係で悩むことはありますが、これヒドスギジャネ?
自社サイドから書いたものだけが通用すると信じてるってことっしょ?
なんかスゲエ・・・相手の会社にばれて怒られたら自分以外の誰かの
せいにして自分は悪くないんですぅぅって言い訳とかしちゃうんだろう
なぁ。てか、社会人としてオカシイクネ?
うちの会社だったらマジ切ってるよ。そんなヤバイ相手先は笑
2007年04月14日 15:26
「通りすがりですが」さん、コメントありがとうございました。
あの会社ではこんなことが日常的に平気で行なわれているのです。驚く事実ですよ。そしてそこで働いている社員の人たちは、それが特に変だという意識がないことに驚きます。きっと昔は「殿様商売」をしていた時代があったのでしょう。出入りしている業者に対しても社員の対応は「上から目線」だし、そういう言葉の発し方をしていました。いわゆる「ため口」ってやつですよね。なのに、なぜか社員同士は敬語を使っちゃう。これってかなり変です。