会社の「不都合な真実」(1)

以前にも書いたけれど、先月まで勤めていた会社では、ある立場の人間にとって不都合な事実なら、それは都合のいいように平気で捻じ曲げられる。

そしてこれも何度か書いてきたことだけれど、家族的に仲良くやっている企業だから、気に入らない奴らは全力で社外に放り出される。私はこの6年の間に、性格が気に入らないなどの理由で社外に放り出された派遣社員や配置転換させられた社員の人たちを何人も見てきた。

そして今回は私の番だった。

顧客に運用してもらい明らかとなった設備の不備について、改善しようとまとめた一覧表を私が作成した。改善点はすべて顧客の運用によって明らかになったものばかり。つまり顧客もすべて承知しているということ。

私は改善点について漏れがないかどうか、顧客にこの書類を確認してもらった。

後日、会社の人間が顧客を訪問し改善工事について打ち合わせをしたとき、この私が確認してもらった書類が打ち合わせの席で出てきたらしい。そして帰ってきた会社の人間はこう伝えて来たのだ。

『社内機密資料を顧客に手渡してあったため、交渉がこじれてしまった。』と。

前にも書いたけれどあの会社には社内資料に対する情報の扱い方に規定がない。ある意味、その情報を取り扱う個人の裁量に委ねられているといって良い。

たとえば、昔勤めていた企業では情報の管理がしっかりされていて、どんな資料にも「マル秘」「社外秘」「極秘」「部外秘」などの判子が押され、閲覧が許される人間も限定されていた。しかしあの会社にはまったくそれがないのだ。まず私が所属していた部署で、情報の内部管理が上司によって一切されていなかった。

ま、それはさておき、社内機密情報だったと言われ、外部に見せたのがけしからん!というのなら、それは言われて仕方のないことだ。どこが社内機密情報だったのか、と異論を唱えることも簡単だが、それは今回問題ではない。

問題は、それが原因で交渉がこじれたという主張だ。会社としても顧客側もお互いに設備の不備をすべて承知しているというのに、書類が原因で交渉がこじれたという意見は、どう考えてもおかしい。だいたい会社の人間は工事のための打ち合わせに行ったのであって、交渉のためだったとは聞いていない。

ただひとつ、私が想像するには、書類が提出されてさえいなければ、設備の不備な箇所についてごまかすことが出来たという考えだ。不備な箇所を一部、残してしまおうと考えていたのではないか?書類で残っていなければ分からない。分からなければごまかしてしまえ、なんて考えていたんじゃないか?そんな疑惑が大きく残る。

そうでなければ、互いに承知済みの改善箇所の交渉がこじれた、なんて言い方にはならないと思う。万が一、交渉がこじれたというのなら、具体的にどのように交渉がこじれたのか、損害額を提示して私に損害賠償を請求すれば良いのだ(私個人に賠償能力があったかどうかは別問題だけどね)。交渉がこじれる、とはそういう意味だろう。それも出来なかった(やらなかった)くせに、偽善者ぶって自分だけに都合の良いように話しを捻じ曲げるのはずる賢いと思う。

それもこれも、私を会社から全力で追い出すためだけに用意された、くだらない理由に過ぎない。書類を先方に渡してあったことが気に入らない、というだけの話しなのだ。

(そういえば最初に弁護士に今回の労働問題を相談したら、最初の弁護士の一言は「あなたは会社から嫌われたんです」だった。)

あの会社では都合の悪いことを書類などの形で残さないようにするのが常套手段だ。失敗したとか間違ったとか、そういう事実はヒトの記憶の中だけに残すから、時間とともに事実は捻じ曲げられ、いつの日か何が本当の事実だったのか、誰にも分からなくなる。

そして事実を暴こうとするような、会社にとって都合の悪い奴は、全力で社外につまみ出されることになる。私の場合、派遣と言う契約を切り捨てるには都合の良い人材だった。

3月13日、所長室に呼び出された私は、所長からこんなことを言われた(発言内容はICレコーダーに録音済み)。

「君は会社の人間からこんなに嫌われているのに、これ以上いても仕方ないだろう。」

嫌われている人間は必要ないのだ。仕事を真面目にするとか、仕事に対して向上心が強いとか、勤務態度が良いとかということなんかより、好かれているか嫌われているかがあの会社では基準になるということの証明だ。それを所長自ら発言したことになる。

それがあの会社では事実。なんとも寂しい会社だと思う。

少し前にアメリカ元副大統領のアル・ゴアが出演して話題となった「不都合な真実」という映画があった。これは地球温暖化の危機をテーマに作られた映画だったが、今社会で問題視されているのは何も地球温暖化だけではない。いろいろな立場の人間が、自分たちだけにとって都合の良いように事実を捻じ曲げてしまうという汚い社会の運用方法が暴露されてきている。

自分にさえ都合が良ければそれで良い、という独りよがりな考えは、これからの世の中では通用しない。

あの会社にとっての不都合な真実を私はいくつも知っている。こんな人間を何の束縛もなく社外に放り出したのは大きな間違いではなかったのか??



相変わらず「日本製粉」というキーワードを使って検索しアクセスしてくる数が多い。中には私の上司の実名をキーワードに使って検索するアクセスもあり、何の情報を探しているのか私には理解できない。そんなに辞めさせた派遣社員の行動が気になるのだろうか?

いずれ真実は明らかになる。社内で真実を揉み消そうとした奴ら、今から覚悟をしておけよ!

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