会社の「不都合な真実」(2)~事なかれ主義

日本製粉を退職して一ヶ月が経ち、世の中は一斉にゴールデンウィークに突入した。私の場合、この一ヶ月間は何もすることなく一日中ブラブラしているのだから、一ヶ月間ずっとゴールデンウィークのようなものだ。

さて、久々に会社にとっての不都合な真実を書いてみようと思う。

基本的に日本製粉という会社は、「事なかれ主義」の企業だ。この事なかれ主義という言葉をフリー百科事典「Wikipedia」で調べると次のように書いてある。

 『解決すべき問題が発生しているのにそれを避けたり、見て見ぬふりをしたりして係わり合いになるのを避け、問題を放置する消極的な考え方。平穏無事に物事が済めば良いという考え方なので、多数決などを取るときは、多数の意見に賛成することが多い。
 問題解決による成果より、波風を立てた事によって問題解決を推進した人物が問題視され処罰される傾向があるといわれる。その結果、問題が放置され易いという問題点がある。』


これまでのブログを読んでいる人なら一目瞭然。まさに日本製粉の体質を言い表した言葉だ。すべてのキーワードが含まれている。

■解決すべき問題を避ける。
■見て見ぬふり。
■多数(または権力者)の意見に迎合。
■波風立てた人物を問題視し処罰する。

またひとつ、エピソードを紹介しておこう。

これは私が日本製粉 中央研究所で勤務することに決まるときから退職するまでの雇用関係に関する問題で、企業は最後まで労働者派遣法という法令を遵守しようという態度は見せなかった。

私は2001年1月よりニップンビジネスサポート株式会社の常時雇用型派遣労働者として2006年3月まで勤務していた。

日本製粉に転職することに決めたきっかけは、以前からの知り合いがすでにこの日本製粉中央研究所に派遣として勤めており、その人から新規プロジェクトを立ち上げるに際しての人材スカウトだった。

2000年12月頃より私は上司と新宿で会い、メールでの連絡も取り合う形で接触していた。当初の上司の話しでは私を「契約社員」として向かい入れる予定とのことだった。直接雇用の上での契約社員であれば、それは問題なかった。

しかしその後の上司の話しでは「当社には中途採用の規定がないので、最初の2~3年だけグループ会社の派遣会社に登録して勤務してください」とのことだったのである。(しかし後になって、この発言はすべてが嘘だったことが分かった。中途採用の規定がない、というのも嘘だったし最初の2~3年だけ派遣で勤務して欲しいというのも嘘だったのである。つまり出遭った瞬間からあの上司は嘘をついていたことになる。あの上司は本心から本当のことを話すことはあるのだろうか・・・。きっと嘘しか話さない人物なのではないかと思う)。

さて、話しを元に戻そう。

法令違反①・・・派遣として採用する人物と事前に接触することは禁止されている行為である。
ただし、紹介予定派遣としての採用枠であれば問題はなく、この場合の派遣期間は6ヶ月に限定される。

紹介予定派遣と言う契約であれば問題は回避できたはずだが、私の契約は通常の派遣社員というものだった。6ヵ月後の直接雇用も実現されなかった。

法令違反②・・・2001年当時の労働者派遣法では研究開発業務への派遣は政令17号に該当する派遣業務にあたり、最長で派遣できる期間は3年までと限定されていた。

とすれば、私は2003年末で派遣可能期間を終了し、それ以上雇用し続ける場合は直接雇用としなければならなかったはずである。実はその後の2004年3月に法令改正が施行され、政令17号に該当する研究開発業務の派遣可能期間が無制限と変更されているが、今回の私の件には該当しない。

私の派遣契約では業務内容が「研究開発」と規定されている。しかし実際には研究開発以外のコンピューターシステム業務やパート職員への業務指示など、私の業務は多岐に渡っていた。本来の研究開発業務以外の業務が一日または一週間単位で1割を超えている場合、政令17号の無制限派遣期間の枠が適用されず、複合業務であると認定され派遣可能期間は最長で3年までとなる。私は2003年頃からこれに当たるとして神奈川労働局に申請したが、労働局からは2005年4月からの認定となった(これを複合業務の状態と言う)。

法令違反③・・・しかし2005年からの複合業務状態が認定された以上、2006年度の雇用は2年目の雇用にあたるため、1年を超える雇用を続ける場合には労働組合の意見聴取が必要となる。日本製粉はそれすら実施していなかった。

法令違反④・・・派遣社員を雇い入れる場合、派遣先管理台帳と言うものを作成し管理しなければならないと規定されているが、日本製粉にはそれも存在しなかった。

つまり、日本製粉という会社は、派遣社員というものを単なる使い捨ての人材としか認識しておらず、法令を遵守し貴重な人材を雇用しているという認識がないのである。本来、派遣社員と言うのは正規雇用の臨時雇用という位置づけとして雇用すべきものである。日本製粉は、派遣社員を正規雇用職員の代替物としてしか考えていない証である。人件費を安く抑え、都合が悪くなれば切り捨てることが出来る人材というわけだ。

そしてこれらの法令違反を複数に渡り行なっておきながら、私が労働局に申請し事実が明らかとなっても、誰一人として責任を取らないのが現実だ。それどころか、申請し事実を明らかにしたこの私が会社ぐるみの嫌がらせを受けた挙げ句、契約更新の機を機会に雇い止めするという行為に出たのである。

最初にも書いたが、これを事なかれ主義と言わずして何と言おう。臭いものには蓋をしろ的な考え方と一緒である。

残念なことではあるが、これが日本製粉という企業の現実である。

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