映画「それでもボクはやってない」

私はあまり日本の邦画を見るほうではない。でも、この映画「それでもボクはやってない」は観たいと思っていた。

警察の取調べと言うものは、自分たち警察にとって都合の良い調書しか作成しないことを、私は身を持って経験した。いくら自分の真実や事実を述べたとしても、警察にとって不利な証言は調書にならないのだ。

この映画を観て、あの頃自分が体験した拘留中のことや検察官とのやり取りなど、心の底から悔しい思いをした過去を鮮明に思い出した。実際に思い出してみると、思い出したくない過去だった。

映画の最後で主人公が心の叫びでこう言うシーンがある。

「裁判官は事件を公平に裁くための存在だと思っていた。
どこかで自分は無実なのだから、裁判官はそれを分かってくれるはずだと思っていた。
でも違った。
裁判というのは、無罪か有罪かを決めるだけの場所。
公平に裁けるのは、自分しかいない。」


私も自分が体験した過去の中で、同じことを考えた。裁判は公平に正しい裁きを下す場所ではないのだ、と。裁判官や検察官が抱える利害関係の中で、都合のいいように無罪か有罪かを決めるだけの場所だ。そう思った。

この映画を観た人たちが、世の中の裁判で正しい公平な裁きを下していないものも、たくさん存在することを知ってもらえたら良いと思う。

そういった意味で、良い映画だと思う。この映画の中で刑事や検察官が口にした言葉は、実際に言われていることもあるということだ。

今日は自分の暗い過去を思い出してしまうことになって、精神的につらい夜になりそうだ。

この記事へのコメント

2007年02月05日 00:16
TBありがとうございました。簡単になんとも言えない辛い体験をされたんですね。何十年も昔のことですが、父親が交通事故で示談金をせしめられて、しかもそれが近所の人だったんで、子供心にとても苦しい思いをしたことがあります。その場面を私はハッキリ見ていたので、父は悪くないのにと、人が信じられなくなりました。この映画は、日本人全員必須で見るべきですね。

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