映画「父親たちの星条旗」と自分の人生

今日、クリント・イーストウッド監督の映画「父親たちの星条旗」を観てきた。内容についてはCMなどで有名なのでここでは触れない。

私は戦争映画を好んで観るほうでもないし、戦争について考えたことのある人間でもないと思う。ただ、いろいろな人たちが「この映画は観ておいたほうが良い」というので、素直に従ってみようと思ったのがきっかけだ。

この映画はカラーだったけれど、モロクロ色調に抑えられていて印象的だった。それがかえって実話をもとに製作されたというドキュメント性を感じさせる要因だったかも知れない。

硫黄島の戦いをアメリカ側から描いたということからか、日本兵の顔は一切映らない。それどころか日本兵の姿自体、ほとんど映らない。それがアメリカ兵にとって日本兵に不気味さを感じていたということの描写なのだと思った。地中から姿なき日本兵が襲ってくるという姿が印象的だった。

映画が始まる直前に、「上映終了後に、硫黄島二部作の日本側から描いた『硫黄島からの手紙』の予告編がある」とあった。エンドロールが始まると、スクリーンには実際の戦場で撮られた白黒写真が映し出され、誰一人席を立つことなく、観ていた。エンドロール途中で席を立つ人が多い中、誰一人として席を立たなかったのは少々驚いた。

戦争のこと自体というよりは、戦争を商売にして人生を狂わされた、作られたヒーローたちの悲劇という捉えかたをした観客が多かったのかも知れない。

映画からの帰り道、映画の中の人生を狂わされたヒーローに重ねるようにして、自分の人生を考えていた。自分があのアイラだったら、どう感じたのだろう。いや、アイラでなくとも、今の自分の人生は、誰かに利用され狂わされていないだろうか・・・と。自分の人生を自分らしく、悔いのないように生きていく。そこから今の自分は外れてはいないだろうか、と。

「硫黄島からの手紙」も観てみようと思う。12月9日公開だ。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 「父親たちの星条旗」

    Excerpt: ***************************** 太平洋戦争の末期、アメリカ軍は日本攻略の為に、首都・東京から南に約1,200km離れた或る島の制圧が不可欠との結論に達する。東西8km、南北.. Weblog: ば○こう○ちの納得いかないコーナー racked: 2006-11-19 03:25
  • 父親たちの星条旗と戦争映画撮影現場

    Excerpt:  私の8歳のころ、故郷(滋賀県甲賀市水口町)で映画ロケが行われました。  弟た Weblog: 映画館(こや)の木戸はあいている racked: 2006-11-26 21:32